この期間がいちばん、心が折れます。始めた日より、三週間目のほうが、つらい。
先に答えを言うと、届いていないのではありません。こちらへ向かっている途中です。そして、この途中の期間に手を止める人が、いちばん多い。順番に、書きます。
なぜ、すぐには届かないのか
星の光のたとえが、いちばん近いと思っています。
夜空に見えている星の光は、いま出たものではありません。たとえば北極星。地球からおよそ430光年の距離にあるので、いま見えている光は、430年ほど前に星を出たものです。1590年代——日本でいえば、秀吉の時代に出た光を、あなたは今夜見ています。オリオン座のベテルギウスは、およそ530光年。室町時代の光です。
出た瞬間と、届く瞬間のあいだには、必ず距離のぶんの時間があります。
願いも、同じでした。精神世界の側で先に変わったものが、物理世界のかたちになるまでには、時間がかかります。心が変わった日に、口座の数字は変わりません。習慣を変えた週にも、たぶん、まだです。
見えていないだけで、光はもう出ています。僕の場合、念じたことがかたちになるまで、だいたい三ヶ月ほどかかります。三ヶ月は、星と比べれば一瞬ですが、待つ側にとっては、十分に長い。
途中でやめる人が、いちばん多い
ここからが、今日の本題です。
多くの人は、この途中の期間に手を止めます。そして、こう言って背を向ける。「やっぱり引き寄せなんて嘘だった」。
もったいない話です。流れは、もう動いていたのに。
僕自身、この期間に何度も疑いました。だから、責める気はまったくありません。ただ、事実として、取り下げた瞬間に、届く先が消えます。注文を出したあとで、伝票を破ってしまうようなものです。
しかも厄介なことに、この期間はいちばん暗く見えます。やることはやったのに、何も返ってこない。まわりは先に進んでいるように見える。そこで疑いが差すのは、人として当たり前でした。
三週間目がつらいのには、理由があります。始めた日の勢いは切れていて、まだ何も届いていない。しかも、変わろうとしている人を見ると、周りは元の場所に戻そうとします。悪気はありません。相手には、あなたの光がまだ見えていないからです。見えているのは、いまのあなたの現実だけ。だから「現実を見たほうがいい」と、親切のつもりで言われます。ここで伝票を破る人が、いちばん多い。
僕自身、旅から帰ってきたあとの数ヶ月は、何も起きていないように見えました。生活の中身は変わっていたのに、口座も、仕事も、そのままでした。動き出したのは、そのあとです。しかも、動き出したときは、まとめて動きました。
待っているあいだ、何をするのか
ひとつだけ、はっきりしていることがあります。
引き寄せというと、何もしないで待つ話だと思われがちです。そうでは、ありません。待つのは、結果のほうです。自分は、動かす。
やることは、二つに絞れます。器を整えること。そして、ピンと来たものを、その週のうちに確かめにいくこと。僕の人生が動き出したのも、たった一度の行動からでした——どうしても確かめたくて、島まで会いに行った、あの一回です。大きく動く必要は、ありませんでした。
そして、タイムラグがあるからこそ、言えることがあります。今日始めた人から、順に届きます。いま届いていないのは、始めるのが今日だったからです。それだけの話でした。
焦る必要は、ありません。順番に並んでいるだけで、抜かされたわけでも、外されたわけでもない。むしろ、待っているあいだに器を整えた人ほど、届いたときに受け取れる量が増えていました。北極星の光は、430年かけて、途中で消えずに届いています。


