波動が大事だと言われるけれど、正直、何をすればいいのか分からない。

上げる方法を十個読んで、捨てるものを八個読んで、それでも、波動そのものが何なのかは、分からないままでいる。

先に答えを言うと、波動は特別な人だけの力ではありません。同じ壁に掛けた二つの時計が勝手にそろうのと同じことが、人と人のあいだでも起きています。整えるとは、自分の側の振り子を一定にすることでした。順番に、書きます。

波動とは、何のことなのか

言葉の中身を、物理の側から見ておきます。一定の周期で揺れているものは、つながっている相手を、そろえてしまう。これは、たとえ話ではなく、三百年以上前に見つかっている現象です。

ここで、調べた話を置きます。

1665年、オランダの科学者ホイヘンスは、自分が発明した振り子時計を二つ、暖炉の上に並べて置いていました。そして、妙なことに気づきます。二つの振り子が、いつの間にか、そろって揺れている。しかも、きれいに逆向きで。片方をわざと乱しても、しばらくすると、またそろう。彼はこれを「奇妙な共感」と呼んで、ロンドンの王立協会に手紙で報告しました。

原因は、二つの時計が掛かっている、同じ支えでした。振り子の揺れが、支えを伝わって相手に届き、互いに相手を引っ張り合う。つながっているものは、そろう。これが、物理の側で確かめられている、いちばん古い記録です。

揺れる片方の振り子が、一定の周期で揺れる伝わる揺れが、同じ支えを伝わって相手に届く引っ張る互いに、相手の周期を引っ張り合うそろう乱しても、しばらくすると、またそろう揺れる片方の振り子が、一定の周期で揺れる伝わる揺れが、同じ支えを伝わって相手に届く引っ張る互いに、相手の周期を引っ張り合うそろう乱しても、しばらくすると、またそろう
揺れは、支えを伝わって相手に届く。だから、同じ支えに掛かったものは、そろう。

人と人のあいだでも、起きているのか

時計の話が、人にも当てはまるのか。測った人がいます。

2011年、コンヴァリンカたちが、スペインの村で行われる火渡りの儀式で、火の上を歩く人と、それを見ている人たちの心拍を記録しました。38人分。結果、火を渡る人の心拍の動きと、その人の家族や友人の心拍の動きが、そろっていました。一方で、ただ見に来た観客の心拍は、そろっていません。

一言も交わさず、触れてもいない。それでも、つながりのある相手の体は、同じ揺れ方をしていた。波動が合う、と昔の人が呼んだものの正体は、これです。特別な力ではなく、つながっている相手に、揺れが伝わっているだけでした。

火を渡る人の家族・友人言葉も、接触も無し心拍の動きが、渡る人とそろうつながりが、支えの役をしているただ見に来た観客同じ火を、同じ場所で見ている心拍は、そろわない支えが、つながっていない火を渡る人の家族・友人言葉も、接触も無し心拍の動きが、渡る人とそろうつながりが、支えの役をしているただ見に来た観客同じ火を、同じ場所で見ている心拍は、そろわない支えが、つながっていない
同じ場にいても、つながりのある相手だけが、そろった。

整えるとは、何をすることなのか

ここからが、今日の本題です。時計の話には、続きがあります。つながっている二つは、互いに引っ張り合ってそろう。そして、片方が一定なら、そろう先はそちらに寄ります。乱れているほうが、一定のほうへ引き込まれる。

だから、自分の振り子が乱れていれば、周りの乱れを拾います。一定であれば、周りがこちらへそろってくる。整えるとは、周りを選び直すことより先に、自分の揺れを一定にすることでした。

波動を整えると聞くと、何かを足す修行を想像しがちです。僕の観察では、逆でした。起きる時間をそろえる。食べる時間をそろえる。会う人を、そろえる。周期がそろってくると、まわりの反応のほうが先に変わっていきます。

足して上げる方法を十個、石、場所、捨てるもの。やることが増えるほど、周期は乱れる。乱れたまま、周りの乱れを拾う一定にする起きる時間、食べる時間、会う人をそろえる。自分の振り子が一定になると、そろう先がこちらに寄る足して上げる方法を十個、石、場所、捨てるもの。やることが増えるほど、周期は乱れる。乱れたまま、周りの乱れを拾う一定にする起きる時間、食べる時間、会う人をそろえる。自分の振り子が一定になると、そろう先がこちらに寄る
足すのではなく、一定にする。時計は、努力してそろったわけではない。

特別な力は、いらないのか

時計は、努力してそろったわけではありません。同じ支えに掛かっていた、それだけです。人も、同じでした。あなたはもう、誰かと同じ支えに掛かっている。家族、職場、毎日会う人。乱れていれば乱れを渡し、一定なら一定を渡している。

だから、整える相手は、周りではなく、自分の振り子の側でした。特別な力は、要りません。支えは、はじめから、つながっています。